孤独を楽しむ人ダメになる人/有川真由美

 

私はもうすぐ30歳になるのですが、結婚願望がなく、一生独身かな~と思っています。

 

そんな私の目に飛び込んできたのが、本書『孤独を楽しむ人ダメになる人』です。

 

家族がいる今は孤独をそんなに感じていませんが、将来的には一人になるのかなとぼんやり考えていた私を安心させてくれる1冊でした。

 

孤独を感じている人は、ぜひ一読してみてください!

 

この記事では『孤独を楽しむ人ダメな人』の私に刺さった部分のまとめと感想を書いていきます。

 

 

 

「一人は恥ずかしい」という考えは幼稚

 

一人でいることは恥じることではありません。

 

むしろ、精神的に自立している証です。

 

「一人は恥ずかしい」と考えるのは、他人軸の考え方です。

 

ほんとうの大人は自分軸、自分の気持ちをいちばん大切に生きるものだとこの本では語られています。

 

家族や子どもがいないと不幸なんて大嘘

 

世間にはファミリー向けの広告があふれ、家族がいることのすばらしさを語るドラマがテレビでは流れています。

 

「子どもを産み育ててこそ一人前」と平気で言う人もいますよね。

 

家族を持ち、子育てをするという経験はすばらしいものですが、他人の気持ちや事情も考えずにそんなことを言ってくる人は、果たして人間として一人前なのでしょうか?

 

人間的成長は、どんな立場でなにを経験するかより、それぞれが目の前のことにどう向き合い、どう振る舞ってきたかの積み重ねによって決まります。

 

問題は「一人でいること」ではありません。

 

そんなことを気にして、伸び伸びと生きられないことこそが問題なのです。

 

「一人でいること」を卑下しそうになったときには、「だからどうした」と笑い飛ばしてやりましょう。

 

取り残されている感への対処法

 

私の周りは、結婚出産ラッシュ。

 

結婚願望はありませんが、取り残されている感は否めません。

 

そんな「取り残されている感」が襲ってきたときに、著者は次の言葉を自分に言い聞かせるようにしてから、なにかが変わりはじめたそうです。

 

人は人、自分は自分。自分にもできることがある。
 
 
この言葉を自分に言い聞かせるようになってから、著者は他人軸ではなく、自分軸で生きられるようになりました。
 

孤独に強い人の3つの性質

 

孤独に強い人には3つの性質があります。

 

①「正直」であること
②「好奇心旺盛」であること
③「楽観的であること
 

1.「正直」であること

 
「他人がどう言おうとも、私はこれが好き」
 
「あれが欲しい、それはいらない」
 
など、自分の感覚に正直な人は孤独に強いです。
 
空気を読んで相手に合わせたり、我慢して周囲の意見を優先したりしていると相手に見返りを求めるようになってしまいます。
 
相手に期待すると、期待通りのものが返ってこなかったときに、孤独感を覚えます。
 
「自分が好きだからやっている」という自分を中心にした考えで行動することが重要なのです。
 

2.「好奇心旺盛」であること

 

孤独に強い人は「ワクワクすること」「興味のあること」にいつも夢中なので、孤独を感じているヒマがありません。

 

たとえ、「今日はさみしい」と思ったとしても、翌日には楽しいことを見つけているので、気持ちの切り替えも早いです。

 

「楽しいこと何かないかな~」と受け身でいると、いつまでも孤独感は拭えません。

 

何事にも興味を持ち、「おもしろそう」と少しでも思ったものには、思いきって挑戦してみましょう。

 

3.「楽観的」であること

 

孤独に強い人は、思い通りにならないことがあっても「まあ、いっか」「しょうがない」とすぐに割り切ることができます。

 

相手が期待に応えてくれなくても「しょうがない」と楽観的に考えることができるので、期待と現実のギャップに傷つき、さみしさを感じずに済むからです。

 

感想まとめ

 

本書で孤独感は、期待と現実のギャップによって起こるものだということを学びました。

 

「これだけ与えたんだから、もっと愛してもらえるはず。感謝してもらえるはず」と思うことで、期待以上のものが返ってこなかったときに孤独感を覚えるのです。

 

孤独感から逃れるためには「あげたものはすぐに忘れ、受けた恩は忘れない」ということが大切だということがわかりました。

 

ギブの精神が重要だという学びが得られたので、これからの人間関係で活かしていこうと思います!