書くのがしんどい/竹村俊助【感想・レビュー】
「書く」という行為は、誰もができるものですが、しんどいものではありませんか?
うまく書けない。
書く事がない。
せっかく書いてもわかりにくいと言われる。
そもそも読んでもらえない。
そんなしんどさを解決してくれるのが、この本『書くのがしんどい』です。
読んでもらえる文章を書くためのコツが、わかりやすい文章で数多く紹介されています。
当記事では『書くのがしんどい』から得た学びと感想をまとめました。
そもそも書くことがない
書きたい気持ちはあるけど、書くことがなくてしんどい。
そんなしんどさを抱えるあなたは、書けないときに「自分の内側」ばかりを見つめてしまっている可能性があります。
書けないときに見つめるべきは、「自分の内側」ではなく「自分の外側」です。
他人に取材したり、本を読んだりと、インプットをすることで、書くことが浮かんできます。
また、日頃からきづいたことはどんどんメモをしましょう。
集めたネタはそのまま出さずにメモの中で寝かせておくことで、思わぬ形で熟成することがあります。
アンテナを日頃から高く立て、周囲の気になることをメモするくせをつけておくと、書くことがなくてしんどいという状況からは解放されるでしょう。
自分の中に「書き手」と「編集者」をつくりだす
わかりやすい文章を書くためのコツは、自分の中に「無邪気な書き手」と「イジワルな編集者」をつくりだすことです。
まずはひたすら無邪気に書き、時間を置いて編集者になり、客観的に見ながら内容を整理していきましょう。
あとで直せばいいので、最初は隙だらけでOK。
まずはどんどん書き進めることのほうが大切です。
あとで、「編集者」になって直せばいいと思いながら書き進めると、書くことが楽しくなっていきます。
「わかる」文章にするには、時間を置いて何回か読むことが大切です。
「編集者」になったときに必要なのは、例え1万字書いたとしても8,000文字おもしろくなければ、2000文字の原稿にする勇気を持つことです。
文章はどんどん削りましょう。
「これ必要かな?」と思った部分は、まず削ってみることです。
文章は基本的に読まれない
現代には娯楽があふれています。
そんな中で、わざわざあなたの文章を読んでくれる人は稀です。
「文章は基本的に読まれない」と思って書きましょう。
それでも読まれる文章を書くためには「自分が読者だった場合、それを本当に読みたいか?」をつねに考えることがポイントです。
あなたに似た人は多く存在します。
あなたが読みたいと思った文章を、読みたいと思う人は多くいるということです。
ターゲット設定をするならあなた自身。
あなたが「読みたい」と思う文章を書きましょう。
あなた以外にターゲットを設定して書かなければいけない場合は、「たった一人に届けること」を意識することです。
姪の○○ちゃん、友人の○○さんなど具体的な人物ただ一人に届ける文章を書くことで、読んでもらえる確率が高まります。
なぜなら、あなたに似ている人が多いのと同じように、姪の○○ちゃん、友人の○○さんに似ている人も多く存在しているからです。
感想まとめ
『書くのがしんどい』は、Twitter(X)での文章の書き方が多く紹介されています。
Twitter(X)に力を入れたい人には、とてもおすすめの本です。
また、ブログを書く人にもおすすめです。
「この文章おもしろいのかな」「この文章伝わるかな」と文章を書いていて迷うことの解決法が書かれています。
わかる文章を書くための基本は、一度で書こうとせずに、時間を置いて読み直すことが重要だということがわかりました。
文章を書くときには、「無邪気な書き手」と「イジワルな編集者」をつくりだそうと思います。