読書脳/樺沢紫苑【感想・レビュー】
『読書脳』は、『読んだら忘れない読書術』の新書版です。
『読んだら忘れない読書術』は過去に読んだことがあり、「そこでアウトプット前提の読書をするべきだ」という内容を読んだことが、実はこのブログをはじめたきっかけだったりします!
この本の著者の精神科医である樺沢紫苑先生は、日々圧倒的なアウトプットをこなしています。
- 月7冊の読書で日本人の上位3%になれる
- 6分間の読書でストレスが3分の2以上軽減される
- 自己成長する読書は楽しむ読書
- アウトプット読書術で読んだ内容を忘れない
- 制限時間を決めて集中力を高める
- 記憶に残る読書術の2つのキーワード
- 目的地を把握する「パラパラ読書術」
- 感想まとめ
月7冊の読書で日本人の上位3%になれる
本書によると、日本人の年間の読書量は12・3冊といわれています。
1ヶ月に1冊です。
文化庁の「国語に関する世論調査」(2018年度)での「1か月に大体何冊くらい本を読んでいるか」(雑誌や漫画をのぞく)という質問に対する回答が以下の通りです。
・1、2冊:37・6%
・3、4冊:8・6%
・5、6冊:3.2%
・7冊以上:3・2%
6分間の読書でストレスが3分の2以上軽減される
イギリスのサセックス大学でストレス解消についての研究がおこなわれました。
読書、音楽視聴、1杯のコーヒー、テレビゲーム、散歩、それぞれのストレス解消効果を心拍数などをもとに検証したものです。
その結果、ストレスが解消された割合は以下の通りになりました。
音楽視聴:61%
コーヒー:54%
散歩:42%
テレビゲーム:21%
自己成長する読書は楽しむ読書
読書の目的を「自己成長のため」「仕事に役立てるため」にしてしまうと、読書が苦しいものになってしまいます。
モチベーションが続かないと、またいつか「本をまったく読まない人」になってしまうのです。
子供の頃に大好きだった漫画は、楽しみながら読んでいましたよね。
楽しみながら読んだ読書記憶は忘れないものです。
忘れない読書術のひとつとして、「楽しみながら読む」ということも大切です。
アウトプット読書術で読んだ内容を忘れない
本を読んで「1週間に3回アウトプットする」と記憶に残ることが、脳科学的に証明されています。
そのためのアウトプットの方法として、本書では4つの方法が紹介されていました。
私もブログだけでなくTwitterでも、もっとアウトプットしようと思います!
制限時間を決めて集中力を高める
「今日1日でこの本を読む!」と目標設定をして本を読むと、緊迫感が生まれて、集中力が高まります。
その結果、記憶に関する脳内物質が分泌され、読んだ内容が記憶に残りやすくなるのです。
最初から1日1冊はハードルが高いので、最初は「3日で1冊」を目標にするといいそうですよ!
3日で1冊読めば、1ヶ月で10冊読めます。
記憶に残る読書術の2つのキーワード
本書における、読んだら忘れない読書術の重要なキーワードは2つ。
「アウトプット」と「スキマ時間」です。
この2つを意識するだけで、「記憶に残る読書」ができるようになります。
4つのアウトプット読書術
本書では4つのアウトプット読書術が紹介されています。
①ダーティー読書術
本を読むときに蛍光マーカーでラインを引き、思い付いたことは空白に書き留める。
そうやって本を汚して読む読書術がダーティー読書術です。
本を読むときと、文字を書くときでは脳の違う部分が刺激されます。
これだけでも立派なアウトプットになるということです。
②テレビショッピング読書術
最も簡単なアウトプットは、人に話すことです。
誰かに本をおすすめしてみましょう。
テレビショッピングのように本をおすすめするときには、複数の切り口から本の良さを紹介しなければいけません。
そのためには、深く本を読み込む必要があるので、人におすすめする前提で読むだけで、本を通常より深く読み込む事ができるようになります。
③ソーシャル読書術
本を読んだらSNSに感想を投稿しましょう。
それだけで、記憶の定着に必要な3回のアウトプットのうち1回が完了します。
さらに、SNSに投稿すると誰かから反応をもらえるかもしれません。
人間、楽しいことは続くものなので、人とかかわれるソーシャル読書術はおすすめです。
④生グレープフルーツサワー読書術
居酒屋で生グレープフルーツサワーを頼むと、半分にカットされたグレープフルーツをギュッと絞ってサワーに入れて飲みます。
それと同じように1冊の本から、より多くのエッセンスを絞り出す読書術が、生グレープフルーツサワー読書術です。
本を読んだら、そこからSNSに投稿する1記事を必ず作るというルールをもうけることで、より多くのエッセンスを搾り取ることができます。
私も本を読んだら、必ずブログの記事にすることをマイルールにしています。
これができている人は1冊の本から2回分の記事を書くといいと、本書に書いてあったので、今回の記事は長めです。
スキマ時間読書術
人間が最も集中しやすい時間単位というものが存在します。
それは、「15分」「45分」「90分」です。
45分:普通の集中力が維持できる限界
90分:「45分」の間、少し休憩をはさめば、集中が可能
目的地を把握する「パラパラ読書術」
②その本から何を学びたいかを決める
③「速読」で読むか「精読」で読むかを決める
感想まとめ
読みやすくい文章で、読書の魅力が語られている本なので、読書が苦手という人におすすめしたい本です。
読書好きとしても、「読書っていう趣味は間違ってなかったな~」と思えて、気分良く読める本です笑
アウトプットすることで、記憶に残る読書ができるとのことなので、私は細々と、このブログを続けていこうと思います!