時間術大全/ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー【感想・レビュー】
現代人は時間がありません。
スマホを手に取れば、YouTubeやNetflix、Twitter、Instagramなど、本書において「無限の泉」と呼ばれる誘惑が、あなたを襲います。
平均的な人は1日にスマホを4時間利用し、テレビ視聴にもう4時間を費やしているのだそうです。
そんな生活の中で8時間仕事をして、8時間睡眠をとっていては、24時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
それでも、自分にはやりたいことがあるんだ!
という人におすすめしたいのが、この本。
『時間術大全』です。
意思に頼らない時間の作り方を87個も紹介している本なので、きっとあなたにもぴったりの時間術が見つかるはずです。
当記事では、私が「実践できそう!」「実践していきたい!」と思った時間術と感想をご紹介します。
毎日、今日のハイライトを決める
ハイライトとは、日々のタスクと長期目標の間にあるちょうどいい目標のことです。
具体的には、1日の終わりに「今日のハイライトはなんだった?」と聞かれて、答えられたら嬉しいこと、その1日を振り返るときにしみじみと噛み締めたい活動や成果、瞬間がハイライトです。
本書では、このハイライトを成し遂げるために時間術が存在しています。
ハイライトの決め方は3つあります。
1.緊急性
今日中に絶対に終わらせなくてはいけないことがあるのであれば、それをハイライトにしましょう。
時間制約のある、10分では終わらないが10時間はかからない重要なやるべきことがそれにあたります。
2.満足感
その行動を選べば、1日の終わりに最大の満足感が得られることも、ハイライトの選び方のひとつ。
「緊急性」では「やること」の中からハイライトを選びましたが、「やりたいこと」からハイライトを選ぶのもありということです。
緊急性はないが、先送りにしていた「いつかやりたかったこと」をハイライトに設定することで「いつか」を「今日」にしましょう。
3.喜び
「今日という日を振り返ったときに、いちばん喜びを感じられるのは何をしていたときだろう?」ということを基準に、ハイライトを選ぶのもありです。
他人から見れば時間の無駄と思われるようなことでも構いません。
あなたにとって喜びを感じられることをハイライトに選んでみましょう。
直感を信じて最高のハイライトを選ぶ
ハイライトの選び方を3つご紹介しましたが、
結局どの方法で選べばいいんだろう
と迷う方もいらっしゃることでしょう。
ハイライト選びでいちばん重要なのは、今日は「緊急性」「満足感」「喜び」のどこに基準を置いた1日にするのかを、直感で決めることです。
ハイライトはいつ選んでも、変更しても構いません。
日常には、予測不可能な出来事が起こります。
そんなときは、
今日のハイライトが達成できない!
とイライラするよりも、ハイライトを変更して、1日を思い切り楽しんでください。
私が選んだ時間術
さて、ハイライトが選べたら、そのハイライトを実行するための時間術を選んでいきましょう。
『時間術大全』では87の時間術が載っていますが、すべてを実践する必要はありません。
自分に合うものを選んで実践し、自分に本当に合うかどうかを試していくべきなのです。
当記事では、私が試してみようと思った時間術を選んでご紹介します。
書く
ハイライトを書くということを簡単な日課にしましょう。
これは朝やってもいいし、夜にやっても構いません。
何に書いてもいいようなので、私は毎日使っているノートに書いていこうと思っています。
「もう1つだけ」はナシ
仕事をしていると、つい「もう1つだけタスクをこなそう」などと考えてしまいがちですが、それはナシとします。
時間が来たらやめる。
疲れ切る前にやめる。
そうすることで、翌日からの生産性もあがります。
手のかからないはずの仕事に時間がかかるようになったらやめるというのが、おすすめです。
朝の巡回をやめる
朝起きると、世界の変化を確認したくなって、Twitterやニュースなどを巡回してしまいがちです。
ですが、朝はハイライトにうってつけの時間。
この時間をネットの巡回にあててしまうのはもったいないです。
「ふとした疑問」を書きとめる
集中しているときに、ふと「あのメール返さなきゃ」「これってなんだっけ?」と注意力が散漫になることがあります。
そういったときは、浮かんだ疑問を紙に書きとめておきましょう。
後で取り組めるとわかっていれば、安心してハイライトに集中することができます。
隙あらば仮眠する
仮眠をすることで、午後の生産性が向上するのは、多くの研究で証明されています。
私はショートスリーパーになるためのチャレンジ中なので、仮眠はそう簡単にはとれないのですが、本書では横になるだけでもパワーは充電できるとのこと。
眠りに落ちなくても、体を休める時間を設けようと思います。
ショートスリーパーになるための方法はこちら↓
感想まとめ
本書では、スマホを封印する方法も数多く紹介されていました。
私は仕事柄どうしてもメールアプリなどを消すことができないので、実践はできないのですが、実践できる人はやってみると相当効果があるだろうなという時間術です。
私のように、スマホを封印できない人間でも実践できそうな時間術がたくさん載っているのが『時間術大全』という本でした。
さまざまなことを試してみることが重要とのことなので、私もいろいろな時間術を試してみようと思います!
試してみることの重要性について書かれた本はこちら↓