「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書【感想・レビュー】

 

本書は「本を読み込む力」と「地頭力」を同時に鍛える読書術を紹介した本です。

 

現役東大生が、「本との会話の仕方」を教えてくれます。

 

付箋を活用した本を深く読み込む読書術です!

簡単にですが学んだことを解説していきます!

 

 

 

 

読書は暗い森を歩くようなもの

 

本書では読書は暗い森を歩くようなものとしています。

 

暗い森を歩くためには「ライト」と「地図」が必要です。

 

読書の森の「ライト」は装丁読みで手に入る

 

「ライト」は装丁読みで得ることができます。

 

装丁とは、カバーや帯などに書かれている文章のことです。

 

これらの文章からしっかりとヒントを得ることで、本の内容がなんとなくわかります。

 

また、著者の別の著作のタイトルもチェックすることでヒントを得ることが可能です。

 

得たヒントは、付箋に書いて本の見開きに貼り、本を中断して読み直すタイミングや再読のタイミングで読み返しましょう!

 

読書という森で「ライト」を得ることができますよ。

 

読書の森の「地図」は自分で描く

 

読書という暗い森の中を歩くには、「ライト」だけでは心許ないです。

 

「地図」があれば安心ですよね。

 

こちらも付箋を使って地図を描きましょう。

 

付箋に書き出す項目は以下の3つです。

 

①目標
②目標までの道筋
③スタート地点
 
例えば、心理学の本を読むときの地図はこんな感じです。
 
①目標:心理学とは何なのかを知る
②目標までの道筋:『心のあり方』『心の動き方』『心の研究の仕方』の3つを理解することで目標達成
③スタート地点:心理学に関してはまったく知らない!
 
本を読み進める中で、「1章だけ読めば理解できちゃった!もっと遠くまで行けそう!」となったら地図は書き換えてしまいましょう。
 
「目標」はできるだけ遠くに設定することがポイントです。
 
なぜなら、本は著者が「この本を読めば自分の近くまで来られるよ!」というものだからです。
 

本にはどんどん質問をする

 

本の情報を知識として使えるようにするためには、本に書かれた情報を鵜呑みにせず、自分の中で質問を考えて読解していくことです。

 

このとき、質問はどんなものでも構いませんが、「いい質問」というものが存在します。

 

いい質問は、著者や主張する人にとって都合のいい質問のことです。

 

多くの著者が主張にわざと穴をあけています。

 

質問をつくってもらえれば、その回答を探して、より一層本を集中して読んでもらえるからです。

 

受け身で読書せず、前のめりになって著者に取材するような気持ちで、読書をしましょう。

 

質問と疑問の違い

 

質問は、さきほども述べたとおり、著者が答えを用意しているもの。

 

それに対して、疑問は答えが用意されていないものです。

 

答えが用意されていない疑問は、殻を破り、より遠くまで行くことができるきっかけになります。

 

本を読んでいる間に浮かんだ疑問はノートに書いておき、読書後も疑問が残るようであれば調べてみましょう。

 

そうすることで、あなたは著者が想定していたよりも遠くに行くことができます。

 

本は魚

本書では、本は「魚」とされています。

 

「魚」と同じように身と骨があり、重要なのは骨の部分です。

 

「骨」になる主張がなんなのかを見極めながら推測する、『推測読み』をすれば、常に本の内容を整理しながら読むことができます。

 

感想まとめ

本書には、他にも複数の本を一緒に読む方法も紹介されていたのですが、私にはちょっと合わないな~と思ったので紹介しておりません。

 

私はまだまだ読書初心者なので、読書上級者の方は、ぜひ本書を読んで、複数の本を一緒に読む方法も試してみてください!

 

私はこの付箋を使って読む読書術を試してみようと思っています。

 

「ライト」と「地図」を用意して読む読書術は、実践しやすく効果も出やすそうです!

 

また、本書ではアウトプットを前提にインプットすることの重要性も書かれていました。

 

私は、読書ノートとこのブログにアウトプットする前提で、読書をしているので、今後も続けていこうと思っています!